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ベンゾジアゼピン受容体のTNF産生に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 05771169
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Anesthesiology/Resuscitation studies
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

松本 尚浩  産業医科大学, 医学部, 助手 (10239105)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsTumor Necrosis Factor / Lipopolysachcaride / ベンゾジアゼピン
Research Abstract

TNF(Tumor Necrosis Factor)は様々な生物活性を有するサイトカインで,炎症やショックでの中心的メディエータとして注目されている.種々の刺激及び細胞によりTNFは分泌されるが,中でも細菌成分であるLPS(Lipopolysachcaride)刺激マクロファージでのTNF産生は精力的に研究されている.しかしながら,麻酔薬がこの系の及ぼす影響は明らかにされていない.今年度我々は,静脈麻酔薬であるベンゾジアゼピン系薬物がLPS誘発TNF産生に及ぼす影響を研究した.
in vitroでは,ミダゾラムが,チオグリコレート処置マウスマクロファージでのLPS誘発TNF活性を濃度依存性に抑制することを証明した.ベンゾジアゼピンには精神作用を発現する中枢性受容体と,作用が完全には明らかではない末梢性受容体が存在するとされている.ミダゾラムはこの両者の受容体と結合し,混合型ベンゾジアゼピンとされる.この抑制効果の特異性を確認するために,クロナゼパム(中枢型ベンゾジアゼピン),4′クロロジアゼパム(抹梢型ベンゾジアゼピン)を使用した.4′クロロジアゼパムはミダゾラムよりも低濃度でLPS誘発TNF活性を抑制したが,クロナゼパムにはほとんど抑制効果はなかった.さらに,末梢性受容体の拮抗薬とされるPK11195を使用した実験では,ミドゾラムや4′クロロジアゼパムで抑制されたLPS誘発TNF活性がPK11195によって回復することを示し,これが濃度依存性であることもわかった.この結果から,ベンゾジアゼピンのLPS誘発TNF活性抑制効果は,末梢性受容体を介したものであることがいっそう強く示唆された.
in vivoでは,4′クロロジアゼパムを投与したマウスをLPSで刺激して,2時間後に血清を得て,そのTNF活性を測定した.4′クロロジアゼパムは濃度依存性に血清TNF活性を抑制した.
結論として,ベンゾジアゼピンは末梢性ベンゾジアゼピン受容体を介して,チオグリコレート処置マウスマクロファージでのLPS誘発TNF活性を抑制することが強く示唆されたが,さらに,細胞内での機序に関して研究中である.

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] TAKAHIRO MATSUMOTO: "The Effect of Peripheral.Benzodiazepine-Receptor Ligands on LPS-Induced TNF Activity in Thioglycolate-Elicited Mice" Antimicrobiological Agents and Chemotherapy. (in press).

    • Related Report
      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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