腎移植ドナー、腎癌、腎盂尿管腫瘍の腎摘前後における尿中上皮成長因子の比較検討
Project/Area Number |
05771198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
外間 実裕 琉球大学, 医学部, 助手 (20229157)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 上皮成長因子 / 尿 / 日内変動 / 腎癌 / 腎盂尿管腫瘍 / 腎移植 / ヒト / ラット |
Research Abstract |
マウスでは片側腎摘後の残腎で組織内上皮成長因子(epidermal growth factor,以下EGF)が上昇し代償性腎成長に関与することが示されている。われわれはまず健常人9例の随時尿を用いて尿中EGFの日内変動を検討し、つぎに24時間尿の一部を用いて、生体腎移植ドナー5例、および根治的腎摘除術を施行した遠隔転移のない腎癌11例、および一側腎尿管全摘、膀胱部分切除を施行した腎盂尿管腫瘍3例を対象に、片側腎摘前後における尿中EGFの変動を検討した。またラットに片側腎摘を行い尿中EGFを検討した。 尿中EGFの測定はradioimmunoassay2抗体法により行い、クレアチニン1mgあたりに換算した。 結果 1.健常人尿中EGFの日内変動について、尿中EGFは、朝よりも昼および夕が有意に高値であった。また24時間尿では尿中EGF濃度は尿中クレアチニン濃度とよく相関し、クレアチニン1mgあたりに換算した尿中EGFは各個人においてほぼ安定していた。 2.腎移植ドナー、腎癌、腎盂尿管腫瘍、計19例の腎摘前後の尿中EGFはいずれも腎摘後に低下し、その後一定度回復する経過をとった。しかし腎癌では低下率のばらつきが大きい点がドナーと異なり健常腎実質の減少以外にも尿中EGFに影響を与える因子のある可能性が示唆された。 3.予備的な結果ではあるがラットの片側腎摘後1日目に尿中EGFの平均は術前の約60%、2日目以降70〜80%であった。また腎組織中EGF濃度は術後上昇する傾向が認められたので、更に他の手法によって追求と検討を加える予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)