精巣内高estradiol:testosterone比環境中精子発生能障害
Project/Area Number |
05771201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 直樹 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60193504)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 精巣機能 / testosterone / estradiol / E_2 / T ratio / transferrin / mecobalamin / idebenone / IGF-1 |
Research Abstract |
今回medically hypophysectomized ratを作成し、一定のFSHを外因性に投与した条件の下で精巣内における種々のestradiol:testosterone環境の設定を試みたが実際には投与後の血中testosteroneおよびestradiol濃度に比してそれらsteroid homoneの精巣内濃度が低く、また末梢性のaromataseによるtestosteroneからestradiolへの変換も加わり予定の精巣内内分泌環境設定は非常に難しいものであった。そこでこの実験と平行して行った治療薬としてのmecobalaminとidebenoneのSertoli細胞に対する効果をrat Sertoli細胞培養にて検討し若干の知見を得たので報告する。 1.MecobalaminのSertoli細胞に対する効果:Sertoli細胞のtransferrinおよびinsulin-like growth factor-I(IGF-I)分泌に対してmecobalaminは100ng/mlまで量依存性にその分泌を増加させた。特にmecobalamin 20ng/ml以上の投与量でそれらの分泌は有意に増加した。Mecobalaminの筋注および静注時最高血中濃度が22.4ng/ml,85ng/mlであることから、これらのルートによる投与でSertoli細胞機能賦活化が示唆された。 2.IdebenoneのSertoli細胞に対する効果:Transferrin分泌はidebenone投与により変化しなかったが、IGF-I分泌はidebenone 0.5mug/ml,1.0mug/mlの濃度下で有意に増加した。Idebenone経口投与時最高血中濃度が0.9mug/mlであることから経口投与でSertoli機能の中でもIGF-1分泌能が賦活化されることが示唆された。 Mecobalaminとidebenoneの併用効果:これら2剤の併用による効果はまったく認められなかった。 以上の結果からSertoli細胞機能低下に対してmecobalaminおよびidebenoneは有用であることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)