蓚酸カルシウム結石形成の危険因子/metastable limitに関する研究
Project/Area Number |
05771219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
川村 研二 金沢医科大学, 医学部, 助手 (40224852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 孝治 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (70064615)
津川 龍三 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80064509)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 蓚酸カルシウム結石 / metastable limit / 漢方製剤 / prothrombin |
Research Abstract |
今年度おこなった研究は、漢方製剤である沢瀉(タクシャ)が蓚酸カルシウム(CaOx)尿路結石の再発予防薬として有効であるかのかどうか証明することにある。沢瀉はオモダカ科サジオモダカの根茎から調製される生薬である。この沢瀉を使用しCaOx結晶形成に及ぼす影響について、結晶核生成の段階はmetastable limit測定により、結晶成長凝集の段階はseed crystal methodを用いた阻止能の測定、さらには限外濾過尿を用いた阻止能の測定、走査電顕を用いた結晶の形態について検討し、沢瀉の結石再発予防薬としての可能性について検討した。 その結果として以下の結果を得た。 1)全尿法を含むin vitroの検討で、沢瀉はCaOx結晶核生成、結晶成長、凝集のそれぞれの段階に抑制効果を認めることが明らかになった。 2)沢瀉の分子量10,000以上の分画に阻止物質が存在することが判明した。 3)沢瀉が結石再発予防薬として有効であると確認するためには、沢瀉中の阻止物質の特定、その尿中排泄量を検討することが必要と考えられた。 また、現在CaOx結石の成因を調べるためにCaOx結晶内の高分子物質の抽出をおこなっている。結石発生の原因となる高分子物質として、アミノ酸配列の結果よりhuman prothrombinのactivation peptideを抽出しており、今後さらなる研究を展開していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)