Project/Area Number |
05771231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
宇井 万津男 群馬大学, 医学部, 助手 (80241884)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | インヒビン / アクチビン / 絨毛細胞培養 / 胎盤 |
Research Abstract |
インヒビン及びアクチビンの初期絨毛と胎盤における生理学的意義を解明するにあたり、まずそれぞれの初代単層細胞培養法を検討した。初期絨毛に比較して満期胎盤では血球成分が豊富なので絨毛細胞単離のためにはパーコールによる血球除去が必要であった。細胞は牛胎児血清存在下で48時間培養した後、無血清培養で各種の添加実験を試行した。当教室で開発したインヒビンRIA法で測定した細胞あたりのインヒビンの基礎分泌量は時間依存性に増加していくが、いずれの段階においても初期絨毛細胞のインヒビン分泌量が満期胎盤由来の絨毛細胞のそれの約20倍となっていた。そこでインヒビンの生理活性についての検討には初期絨毛を用いることとした。 インヒビンはcAMP添加によりその分泌が促進され、同時に測定されたhCGも同様に分泌促進されているのでインヒビンは絨毛細胞から特異的に分泌されていることが確認された。さらに胎児発育に対して重要な妊娠性蛋白で、GH、PRL様作用を持つhPLの分泌にインヒビンが促進的に働くことが明らかになった。(第66回日本内分泌学会学術総会にて発表す。)なお、アクチビンとインヒビンの直接的な相互作用は確認できなかったが今後さらに細かく検討を重ねる必要があると思われる。 また絨毛細胞からのヒトインヒビンの分泌だけではなく細胞内含有量を初期絨毛と満期胎盤でポリトロンによる細胞破砕を施行して比較検討した。その結果初期の方が満期のものより含有量にして2〜3倍多く持っているものの、分泌量ほどの差はないことが明らかになった。今後はさらにヒトインヒビンの妊娠における生理学的意義のより詳しい解明だけでなく、その精製法を改良し、測定のスタンダードや実験に不可欠なヒトインヒビンのソースをヒト卵胞液だけでなくより入手し易い胎盤にも求める方向で検討する予定である。
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