マウス子宮内膜症モデル発癌過程における多段階遺伝子異常の解析
Project/Area Number |
05771240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
丹羽 憲司 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (80218247)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 子宮内膜発癌 / p53遺伝子 / PCR-SSCP法 / マウス / direct siequencing法 / 点突然変異 / MNU / estradiol |
Research Abstract |
我々はN-methyl-N-nitrosourea(MNU)とestradiol(E_2)を用いた、短期マウス子宮内膜発癌モデルを開発した。その後、そのモデルを利用して、estrone(E_1)やestriol(E_3)の内膜発癌に対する影響を検討した所、E_1、E_2、E_3ともに発癌増強的に作用することが明らかとなった。しかし、その発癌メカニズムは依然として不明で、その解明のため、MNUとE_2を用いて発生した内膜腺癌(Adc)と異型増殖症(AtH)においてH-,K-,N-ras遺伝子とp53遺伝子の関与について検索した。 [材料と方法]10週齢ICR雌マウスを開腹し、MNU溶液(1mg/100g体重)を左子宮に注入し、右子宮に生食を注入し、MNU投与1週間後よりE_2(5ppm)混餌飼料を投与し、28〜30週にて実験を終了した。培検時に子宮を摘出し、左右とも子宮を半割し、一方は診断用にホルマリン固定後H・E染色した。他方は直ちに凍結・保存し、DNAを抽出し、以下の実験に供した。Adc7例、AtH3例、正常内膜3例に関して、H-,K-,N-ras遺伝子のcodon12,13,61とp53遺伝子のExon5,7,8に関してPCR-SSCP法で変異の有無を検索後、変異の疑われた検体に関してdirect sequencing法にて点突然変異の有無を検索した。 [結果]Adc7例中2例のExon 5のcodon 163に点突然変異を認めた[TCA→TGA(Ser→Thr):TCA→TCC(Ser→Arg^+,stop codon)]。AtH、正常内膜にはp53の変異を認めなかった。H-,K-,N-rasのcodon12,13,61のいずれにもAdcやAtHで異常は認められなかった。 [結語]MNUとE_2を用いた内膜発癌系ではその発癌の一部にp53の異常が関与しており、しかも、AtHではその異常が認められないので、p53の異常はrate limiting stepであると考えられた。また、この発癌系ではras群の異常の関与の可能性は乏しいと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)