内因性摂食調節物質2-buten-4-olideの性機能抑制機構の研究
Project/Area Number |
05771256
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
漆川 敬治 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (80243682)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 2-buten-4-olide / GnRH / mRNA / CRF / 視床下部 / LH / 脈波状分泌 |
Research Abstract |
1.卵巣摘除ラットに2-B4O(100mg/kg)または生食(対照)を7日間腹腔内投与した後、断頭し、視床下部よりRNAを抽出した。RNA(1.5×10^<-1>mug)に内部コントロールとして、TAKARA社製Gene Amp^<TM>pAW109RNA:人工RNA(1×10^4copies)を加え、RT(reverse transcriptase)反応させ、cDNAを作成した。ラットGnRH遺伝子に相補的なprimerと内部コントロールを増幅するprimer、およびPCR産物を標識するため〔alpha-^<32>P〕dCTPを加えてPCRを行った。5%ポリアクリルアミドゲルにて電気泳動し、各々のPCR産物の放射活性をレーザーイメージ解析装置(FUJIX BAS 2000)にて測定した。 その結果、RNA3×10^<-1>mug、20から30サイクルの条件下で対照群ではGnRHのPCR産物が内部コントロールの6倍程度得られたのに対して、2-B4O投与群では内部コントロールの5倍程度の産生しか得られなかった。以上のことより、2-B4O投与により視床下部のGnRHのmRNAが減少していることが推定され、2-B4OはGnRHの翻訳以前のレベルに作用して性機能を抑制していることが示唆された。 2.2-B4O投与の1時間前に前処置としてCRFantagonistであるalpha-HelicalCRF[9-41](10mug、50mug)を脳室内に投与し、2-B4O(5.0mumol)の脳室内投与によるLHのパルス状分泌抑制に対する影響を検討した。 alpha-HelicalCRF[9-41](10mug、50mug)を前処置として脳室内に投与しても2-B4OによるLHのパルス状分泌は回復せず抑制されたままであった。以上のことから、2-B4OによるLHのパルス状分泌の抑制は、CRFを介さない別の経路によることが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)