Project/Area Number |
05771305
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田中 英和 東京医科歯科大学, 医学部・耳鼻咽喉科学講座, 助手 (50163556)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 脳虚血 / 大脳皮質聴覚領 / スナネズミ |
Research Abstract |
M.gerbilの右大脳皮質聴覚領直上に慢性電極を植え込み、クリック音に対する聴性誘発電位をネンブタール麻酔下にて記録した。さらに右内頚動脈をクリップし、脳虚血負荷に伴う誘発電位の変化と皮質聴覚領の形態学的変化の相関について検討した。3分虚血負荷群、10分虚血負荷群、30分虚血負荷群における皮質聴覚領の病理学的変化を比較すると、3分虚血負荷群においてはほとんど変化が認められないものの、10分及び30分虚血負荷群では錐体細胞の消失、変成などの負荷逆性の変化を認めた。聴覚領からは潜時10ms前後の陽性波(A波)、20ms前後の陰性波(B波)、潜時30ms前後の陽性波(C波)の三相性の誘発電位が記録された。一般的に、A波及びB波は皮質の錐体細胞にした電位であると考えられている。3分虚血群では虚血負荷にともなって三つの波の潜時の延長及び振幅の低下を認めたが、血流再開とともに負荷前までに回復した。10分虚血負荷群では、三つの波の潜時の延長および振幅の低下を認める例と三つの波の消失認める例があった。血流再開後、再び波の回復を認める例もあったが、各波の振幅および潜時は負荷前まには回復しなかった。30分虚血負荷群では全例で誘発電位は消失し、血流再開後も回復しなかった。 以上の誘発電位に及ぼす脳虚血負荷の影響についての結果は、脳の病理学的変化とよく相関していると考えられた。しかし今回の脳虚血のモデル実験では下位の聴覚中枢である内側膝状体にも同時に虚血負荷がかかる可能性があり、データの解釈にはこの要素も考慮する必要があると考えられた。
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