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鼻アレルギーにおける好酸球動態に関する分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 05771338
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

松崎 勉  鹿児島大学, 医学部, 助手 (50239000)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords多核白血球 / 血管内皮細胞 / 接着分子 / IL-1beta
Research Abstract

多核白血球-血管内皮細胞接着機構、および接着分子の発現について以下の結果が得られた。多核白血球が血管内皮細胞に接着する過程において、鼻汁が血管内皮細胞にいかなる修飾効果をヒト下甲介由来血管内皮細胞を用いたin vitroの測定系で検討した結果、慢性副鼻腔炎上顎洞貯蓄液で血管内皮細胞を処理すると、多核白血球の血管内皮細胞に対する接着性が促進されたが、鼻アレルギー鼻汁にはその効果は認められなかった。この効果を発現させる因子は、慢性副鼻腔炎上顎洞貯留液中に認められたIL-1betaであることが明らかにされた。また、慢性副鼻腔炎患者の上顎洞粘膜を用いて、IL-1beta mRNA,ICAM-1,ELAM-1の発現状態を検討し次の結果を得た。1)上顎洞粘膜内のマクロファージの一部、および血管外に遊走した多核白血球の一部にIL-1beta mRNAの発現を認めた。血管内の多核白血球には発現を認めなかった。2)上顎洞粘膜内のほとんどの血管でICAM-1の発現を認めた。明らかな分布の偏りは認められなかった。3)上顎洞粘膜内の一部の血管のみ、ELAM-1の発現が認められた。粘膜下の比較的浅い部分でのみ認められた。4)多核白血球は、血管内ではIL-1betaを産出しておらず、血管外に遊走してきて初めて産出する。このIL-1betaが血管内皮細胞を刺激し、ICAM-1,ELAM-1などの接着分子を発現させる。このことが繰り返す白血球浸潤現象に大きく関与していることが示唆された。以上の結果が得られたが、現在までのところ実験系に用いる充分量の好酸球が得られず、好酸球の関与については検討中である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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