Project/Area Number |
05771377
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小竹 聡 北海道大学, 医学部・付属病院, 講師 (00186694)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ベーチェット病 / 連鎖球菌 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
ベーチェット病患者より分離されたStreptococcus sanguis(S.sanguis)株を培養し、菌体成分を超音波破砕したのち未破砕菌体を除き、これを20,000xgで遠心し、上清と沈渣に分けた。さらに細胞内蛋白成分の多くが含まれる上清成分はセヴァデックスG100にかけ、それぞれのピークを抗原として用い、この抗原のそれぞれと患者血清の反応を検討した。この結果、患者血清はS.sanguisの遠心沈渣に含まれる細胞壁成分およびセファデックスG100カラムよりの最初のピーク抗原に強く反応した。このとこはベーチェット病の病因あるいは発作の誘因としてのS.sanguisの関与をさらに示唆するものである。そこで、当初の計画どおり、別のアプローチとして患者より分離されたS.sanguisから菌体DNAを抽出し、制限酵素で切断の後、これら断片をlambdagt11ベクターにクローニングし、ライブラリーを作成した。このライブラリーより患者血清を一次抗体とし、抗ヒトIgGおよびIgM抗体を二次抗体とするイムノスクリーニングを行い、複数の陽性クローンを得た。このうち患者血清と特に強い反応を示したコロニーを取り出して再度スクリーニングを繰り返し、得られた陽性コロニーからDNAを抽出し、1%アガロースゲルで電気泳動し、大きさを決めたところ、約1.5kbpであった。現在、このDNAの塩基配列を決定中である。今後はこの塩基配列を決定のうえ、このDNAの発現している蛋白の患者血清の反応性、およびリンパ球との反応性を検討する計画である。また、DNA配列よりアミノ酸配列を決定し、ヒト組織との分子相同性を検討し、自己免疫機序の誘発要因となっている可能性も検討予定である。
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