Project/Area Number |
05771406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
日下 俊次 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (60260387)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 増殖性硝子体網膜症 / 硝子体手術 / 増殖制御 |
Research Abstract |
実験法.1.白色家兎30羽に対し、麻酔下で、硝子体手術を行った。硝子体切除の後、網膜をナイフにて切開し、網膜色素上皮細胞を27G針を介して注射器にて吸引した。2.吸引した網膜色素上皮細胞を同一眼の健常部網膜上に散布した。3.術後、1、2、3、7日に眼底観察し、増殖性硝子体網膜症の発現程度を検討した。 結果.1.硝子体切除時に水晶体を損傷し、その後の検討が行えない家兎が8羽あった。2.残りの22羽のうち、実際に増殖性硝子体網膜症を呈したのは12羽であった。3.8羽では増殖性変化は見られず、2羽で感染性眼内炎を併発した。 問題点.1.手術の際に、家兎眼では水晶体が大きいため、8羽で水晶体を損傷した。2.今回の方法では増殖性硝子体網膜症を発生する割合が約55%と低率であった。網膜上に散布する網膜色素上皮の量もばらつきがみられ、薬剤の評価を行うには無理があると思われた。 今後の課題.1.手術の方法では器具の挿入部位などに再考を要すると思われた。2.網膜色素上皮の網膜上の散布だけでは眼内の増殖誘発作用が弱く、一定量の血液の注入、ある種の増殖因子の注入などが必要であると思われる。 まとめ.現段階では増殖性硝子体網膜症モデルの作成に難航しており、今後、今回の反省を踏まえて、再検討予定である。
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