結膜悪性リンパ腫の遺伝子解析およびリンパ球ホ-ミングレセプターの解析
Project/Area Number |
05771417
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 純一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50206489)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 眼部悪性リンパ腫 / 遺伝子再構成 / MALTリンパ腫 |
Research Abstract |
札幌医科大学眼科で最近経験した眼部リンパ増殖性疾患11例について、形態学、免疫組織化学ならびに遺伝子再構成を検討した。11症例のうちわけは結膜病変6例、眼窩病変1例、結膜と眼窩におよぶ症例が1例、涙腺部病変3例であった。このうち形態学、免疫組織化学であきらかに悪性リンパ腫と診断された症例は1例のみで、他の10例はいわゆる偽リンパ腫あるいはIg重鎖で遺伝子再構成がみられたものが8例、k鎖のみに遺伝子再構成がみられたものが1例で、11例中9例でBリンパ球の単クローン性が証明された。TCRの再構成は全例に認められなかった。これらの9例のうち5例で MALT lymphomaの形態学的特徴を有していた。結膜病変では7例全例に遺伝子再構成が認められた。節外組織にはいる眼部リンパ増殖性疾患では形態学、免疫組織化学をもちいても悪性リンパ腫の診断に苦慮する症例が多く、遺伝子再構成の検索によるリンパ球の単クローン性増殖の証明が診断に有用であった。さらに形態学的にMALT lymphomaの特徴が5例に認められた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)