Project/Area Number |
05771423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
尾花 明 大阪市立大学, 医学部, 講師 (40194625)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 光化学治療 / 角膜新生血管 / ポルフィリン誘導体 / アルゴレーザー / 色素レーザー |
Research Abstract |
1.角膜新生血管は家兎眼にb-FGFを包埋する方法ないしは絹糸を逢着する方法により、両方法とも処置後約1週間から10日後に角膜実質内に血管新生が生じることが解り、実験モデルとして使用可能であった。 2.本年度検討した光増感物質はヘマトポルフィリン誘導体であるPhotofrinII、Gaポルフイリン誘導体であるATX-70、クロリン誘導体であるATX-S10の3種類であった。 3.3種類の光増感物質静脈注射後にアルゴンレーザーないしは色素レーザー(波長577nm)を照射することで、新生血管は照射直後より閉塞することがフルオレセイン蛍光造影検査にて確認された。 血管の閉塞は組織学的には新生血管内皮細胞や壁細胞が障害を受け、血栓形成が生じて管腔が閉塞するものと推測された。 ただし光化学治療の問題点として、レーザー照射により新生血管周囲の正常に存在する血管にも障害、閉塞が及ぶことが判明した。これは光増感物質が既存の正常血管内または血管壁に存在し、レーザー光によって血管に障害を与えたもの考えられ、新生血管のみに効果を限局させる工夫が今後必要となることが明かとなった。また3種類の光増感物質それぞれにおいて、新生血管を閉塞させることができる光増感物質投与からレーザー照射までの時間が異なることが解り、今後各物質に付いて適切な治療時間を検討する必要が感じられた。
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