網膜、水晶体、及び角膜における糖輸送担体遺伝子の分子生物学的検討
Project/Area Number |
05771427
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
山本 晃 杏林大学, 医学部, 助手 (50255395)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 糖尿病眼合併症 / 糖輸送担体 / 網膜 / PCR / Northern解析 |
Research Abstract |
糖尿病の眼合併症には、糖尿病性網膜症、糖尿病性白内障、角膜上皮障害などが報告されているが、糖代謝異常が、どの様な機構を介してこれから疾患の発症に関与しているか分子レベルからの詳細な検討は未だ成されていない。近年の分子生物学の発展により、細胞膜を介した糖輸送は、糖輸送担体蛋白質を介して行われており、これは現在のところ5種類の遺伝子ファミリーから形成され、それぞれのisoformが組織特異的に発現し、更に、その発現と糖代謝異常とが密接に関連していることが判明してきた。従って、本研究においては、糖尿病眼合併症の病態生理を糖代謝の分子生物学側面から検討するための第1ステップとして、マウスまたは、ラットの網膜、角膜、水晶体におけるGLUTのisoformの分布について検討した。マウス及びラットの網膜、水晶体、角膜よりRNAを抽出し、GLUT1,2,3,4,cDNAprobeを用いて、Northern解析を施行したところ、網膜には、GLUT1,GLUT3、水晶体、及び角膜ではGLUT1が検出された。一方、Reverse Transcriptase-Polymerase Cha in Reaction(RT-PCR)法を用いた解析では、網膜にGLUT2の発現が認められ、これはGLUT2に対する特異的抗体を用いたImmunoblotにても確認された。これらGLUT isoformの組織特異的発現が、細胞のglucose homeostasisと密接に関連し、眼合併症との関連が強く示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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