Project/Area Number |
05771432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐藤 直樹 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80215821)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 網膜色素変性症 / 網膜電流刺激誘発電位 / EER / オルニチン網膜症 |
Research Abstract |
[1]網膜色素変性症患者のEER(Electical Evoked Potential)、ERG(Electoro Retino Gram)およびVEP(Visual Evoked Potential)の結果 中間透光体に混濁のない網膜色素変性症患者9例、男性5例、女性4例、年齢34〜49歳に、患者の同意を得てEER検査、ゴールドマン視野検査、single-flashERG検査およびflashVEP検査を行い結果を比較した。ゴールドマン視野検査で周辺視野が狭窄するにしたがい、EERのいき値の上昇および振幅または波形が異常になる傾向が認められた。EERとERGを比較すると、ERGのb波の振幅の低下にともないEERが異常を示す割合が増加する傾向を認めた。しかし、ERGがnon-recordableでもEERの反応がよいものも2例に認められた。VEPとの比較ではVEPのいき値上昇が軽度のものではEERは良好であったが、VEPのいき値上昇が大きいものでは、VEPのいき値が上昇するに従いEERのいき値も上昇した。このことよりEERの起源と思われる網膜神経節細胞の維持には、網膜色素上皮が正常であることが必要であると思われた。 [2]家兎におけるEERの記録 正常白色家兎3匹にコンタクト角膜電極を装着し眼球に電気刺激を行い、頭蓋を開き硬膜上においた電極より誘発電位を記録した結果、右側後頭葉よりEERが得られた。同時にVEPとERGも記録した。 次に1-ornithine hydrochloride 0.5M溶液0.03mlを毛様体偏平部より硝子体中央部に注入し(3眼)、実験的網膜色素変性症を作成した。注入7日後および1ヶ月後にEER、VEP、ERGを記録したところ、VEP、ERGは消退したがEERは正常で、実際の患者の場合と異なる結果を得た。今後はさらに長期の経過および網膜神経節細胞の萎縮課程を形態学的にとらえる予定である。
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