Project/Area Number |
05771452
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
高橋 寛二 関西医科大学, 眼科, 講師 (60216710)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 実験的脈絡膜新生血管 / 有色ラット / 動物モデル / 半導体レーザー光凝固 |
Research Abstract |
1.有色ラットにおける実験的脈絡膜新生血管の発生モデルの作成 有色ラットの眼底後極部に半導体レーザー(波長810nm)を用いて強度凝固を行った。光凝固直後、3日、1週、2週に眼底撮影、蛍光眼底造影を行った。臨床的に脈絡膜新生血管の発生率は78%の高率であった。また、それぞれの時期に眼球を摘出し、光学顕微鏡及び電子顕微鏡により形態学的観察を行った。電顕的に、脈絡膜新生血管は、光凝固後3日の早期から網膜下にみられた。光凝固後2週に、メルコックス樹脂を用いて脈絡膜新生血管鋳型標本を作成し、走査型電子顕微鏡により、脈絡膜新生血管の形態を三次元的に明らかにした。本モデルは実験的脈絡膜新生血管の発生モデルとして有用である事がわかった。 2.有色ラットにおける実験的脈絡膜新生血管の長期経過 有色ラットにおける実験的脈絡膜新生血管の発生モデルの長期経過を明らかにした。有色ラットの眼底後極部に半導体レーザーを用いて強度凝固を行い、光凝固後4週、12週、52週に眼底撮影、蛍光眼底造影を行った。脈絡膜新生血管は光凝固後4週までは発育したが、光凝固後12週になると脈絡膜新生血管周囲の結合織増殖が多量となり、新生血管が圧迫される傾向がみられた。 3.実験的脈絡膜新生血管における細胞増殖因子の関与 今後、有色ラットにおける実験的脈絡膜新生血管の発生モデルを用いて、b-FGF(basic fibroblast growth factor)の新生血管に対する作用を免疫組織学的手法で明らかにする予定である。
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