Project/Area Number |
05771453
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
田上 伸子 関西医科大学, 眼科, 助手 (70201457)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | インドシアニングリーン / ICG赤外蛍光眼底造影 / ICG蛍光造影 / 病理組織学 / 組織学 / 脈絡膜 |
Research Abstract |
インドシアニングリーン(ICG)を用いる蛍光造影は、その価値がみとめられ臨床で普及しつつあるが、その組織学的証明は全くない。ICG造影法の画像読影を科学的根拠に基づくものにするためICG静脈内投与後のICGの眼内における局在を組織学的に証明する目的で実験を行った。 有色ラットにICG(25mg/kg)を静脈内注入し、直後から30分までの時期に眼球を摘出し、液体窒素にて急速凍結後、クライオスタットにて切片を作成し、アセトン凍結置換を行って標本を固定した。同時に連続切片を真空凍結乾燥した標本を作成しアセトンによるICG局在への影響を検討した。半導体レーザーを光源として赤外線顕微鏡と高感度CCDテレビカメラにて撮影した。 ラットでICG静注10秒後に、ICGによる蛍光を脈絡膜毛細血管内、中大血管内、網膜血管内に証明した。その後、徐々に脈絡膜毛細血管から血管外にICGは漏出し、ICG示す蛍光は脈絡膜内層から外層、さらに強膜にびまん性に拡散して拡大した。しかし、網膜色素上皮から網膜内には全く漏出しなかった。また、網膜血管からの漏出もなかった。 正常状態で網膜、脈絡膜におけるICGの動態を組織上でみることが可能になった。ラットでは、ICGは脈絡膜毛細血管から漏出し脈絡膜内にびまん性に拡散することがわかった。しかし、網膜血管および網膜色素上皮からの拡散は全くみられなかった。
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