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ラット臼歯形態形成機構におけるカドヘリン.F-アクチンとフィブロネクチンの役割

Research Project

Project/Area Number 05771498
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Morphological basic dentistry
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

岩瀬 峰代  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30155048)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsカドヘリン / F-アクチン / フィブロネクチン / 形態形成 / ラット臼歯
Research Abstract

目的および方法;形態形成における細胞間接着因子と細胞骨格蛋白質群の相互作用および細胞外基質の役割を知る目的で次の実験を行った。ラット下顎第1,2臼歯(胎生20日〜生後4日)を用いて、歯胚の発生段階(歯冠の形態変化)およびBrdUの取り込みを指標としたエナメル芽細胞の分化段階に伴う、細胞間接着因子の一つであるカドヘリンと細胞骨格系の一つであるF-アクチンと細胞外基質の一つであるフィブロネクチンの局在の経時的変化を免疫組織化学的に調べ,歯冠の形成過程を検討した。
結果および考察;1,P-カドヘリンは細胞分裂が行われている内エナメル上皮の周囲に陽性反応が観察され,細胞同志のゆるい流動的な接着に重要な役割を果たしていることが示唆された。
2,内エナメル上皮が分化を開始した直後はF-アクチンとP-カドヘリンの陽性反応は細胞の遠位端ではあまり見られないが,近位端では強く現れ,この部位にadherens junctionが形成され,内エナメル上皮の近位端と遠位端での接着の強さに差が生じることが示唆される。また,エナメル器の内エナメル上皮においても部位によって細胞の分化段階が異なるため両端における細胞間接着の強さに差が生じる。したがって,接着の比較的弱い細胞分裂の活発な部位で内エナメル上皮が歯乳頭側へ屈曲し,歯冠の形態を決定すると考えられる。
3,フィブロネクチンはどの発生段階においても歯乳頭全体に陽性反応が観察できた。しかし,内エナメル上皮からエナメル芽細胞に分化する期間あるいは未分化間葉細胞から象牙芽細胞に分化する期間にフィブロネクチンの陽性反応が内エナメル上皮の基底膜に顕著に見られた。したがって,フィブロネクチンはエナメル芽細胞もしくは象牙芽細胞の分化に大きな役割を果していることが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2019-02-28  

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