Project/Area Number |
05771516
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大山 和彦 岡山大学, 歯学部, 助手 (20169080)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 歯牙エナメル質形成不全症 / 歯牙エナメル質形成不全ラット / アメロゲニン遺伝子 / PCR法 / サザンブロッティング法 / ノーザンブロッティング法 / in situ ハイブリダイゼーション法 |
Research Abstract |
本研究は,歯牙エナメル質形成不全症におけるアメロゲニンの関与を知る目的で,歯牙エナメル質形成不全ラット(以下不全ラットと略す)においてアメロゲニン遺伝子を検討したものである.すなわち不全ラットにおいてPCR法,サザンブロッティング法,ノーザンブロッティング法,in situハイブリダイゼーション法を行った.不全ラットにおけるアメロゲニン遺伝子のPCR法を行った結果,マウスの塩基配列より推測されたサイズが増幅され,正常ラットと比較してサイズの変化はなかった.決定された塩基配列においても,正常ラットと変異は認められなかった.ヒトおよびマウスのアメロゲニンのアミノ酸配列との比較においても,一次構造は非常に高度に保存されていた.次に正常ラットと不全ラットを用いてアメロゲニン遺伝子のEcoRI処理によるRFLP解析をおこなった結果,制限断片長のパターンに差異は認められなかった.ノーザンブロッティング法は,正常ラットには強いバンドを認めるのに対し,不全ラットには非常に弱いバンドしか認めなかった.しかしアメロゲニンmRNAのサイズには差異は認められなかった.以上の結果よりmRNAのレベルについては不全ラットと正常ラットでは質的な差異はとくに呈示されなかったが,アメロゲニン遺伝子発現には大きな差があり5'側のプロモーター領域での異常が推察された.In situハイブリダイゼーション所見では,正常では比較的早期よりアメロゲニン遺伝子発現を認め,分化期エナメル芽細胞ですでに遺伝子発現が観察された.形成期エナメル芽細胞でもアメロゲニン遺伝子を示す強い銀粒子を認め,成熟期初期のエナメル芽細胞まで遺伝子発現を示すシグナルが観察された.一方不全ラットにおいては分化成長の全過程を通して有意なアメロゲニン遺伝子発現は認められず,アメロゲニン遺伝子発現の異常が認められた.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)