口腔領域のペルオキシソームの機能-口腔疾患との関連-
Project/Area Number |
05771524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
櫻庭 春彦 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (90205823)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ペルオキシソーム / クロフィブレート / 唾液腺 / マイクロペルオキシソーム / アラニングリオキシル酸トランスアミナーゼ / ピリドキサール5'-ホスフェート / 脂肪酸beta-酸化 |
Research Abstract |
1.口腔領域のペルオキシソームの単離・精製 肝臓・腎臓の典型的なペルオキシソームの単離に用いられてきた方法を改変し、口腔領域に存在すると思われる比較的小型のマイクロペルオキシソームに焦点をあてた単離法を開発した。結果:ratの唾液腺(下顎腺)ホモジネートから分画遠心法により得られたlight mitochondrial fraction(3300〜12500Xg、肝ペルオキシソームは通常この画分に沈降する)上清を、40000Xgで遠心した沈降画分をNycodenz密度勾配遠心法により分画した。その結果、唾液腺ペルオキシソームは他のオルガネラ(ミトコンドリア、マイクロソームおよびリソソーム)と良好な分離を示した。 口腔領域のペルオキシソームの機能 (1)ratにペルオキシソーム増殖剤であるクロフィブレートを投与し、1.に示した手法を用いて、下顎腺のペルオキシソームを単離し、肝臓から単離したペルオキシソームと機能を比較した。結果:クロフィブレート処理により肝臓ペルオキシソームの脂肪酸beta-酸化活性は著しく上昇(約10倍)したが、下顎腺ペルオキシソームのbeta-酸化活性は変化しなかった。ペルオキシソームに存在する唯一のトランスアミナーゼであるalanine:glyoxylate aminotransferase(AGT)の活性は、肝臓ペルオキシソームでは高かったが、唾液腺ペルオキシソームではほとんど検出されなかった。これらの結果は唾液腺ペルオキシソームが肝ペルオキシソームと異なる機能を持つことを示唆する。 (2)ペルオキシソームの一般的機能を解明する目的で、比較的安定なペルオキシソームが得られるニワトリ肝からペルオキシソームを単離し(1)低分子化合物の膜透過性、(2)飢餓に対する応答、を検討した。結果:ペルオキシソーム膜はAGTの補酵素であるpyridoxal-5'-phosphateに対して、良好な透過性を示した。(3)飢餓に応答してペルオキシソームのAGT活性は変化しなかったがミトコンドリアのAGT活性は著しい上昇(約100倍)を見せた。これらの生理的意義については現在検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)