Project/Area Number |
05771580
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 暢昭 東京医科歯科大学, 歯学部, 文部教官助手 (80226000)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 接着性レジン / ポーセレンインレー / レジンインレー / 咬耗 / 歯髄保護 |
Research Abstract |
歯質接着性レジン材料の開発に伴い、審美的修複材料としてポーセレン、レジン等を応用した修複処置が実際の臨床で広く普及してきている。しかし、これらの臨床術式はまだ確立されておらず、その修複処置の予後を大きく左右されると思われ、本研究においては修複方法についても加味し検討を行った。即ち、小臼歯および大臼歯にポーセレンインレー修複(CosmotechII GC社製)、レジンインレー修複(クラレ社製)を行い、経時的にリコールしレプリカ模型にて咬耗状態を知るとともにその臨床症状についても観察した。その際、ポーセレン修複時には窩洞形成後、歯髄保護として最深部のみグラスアイオノマーセメントで裏層した群と象牙質全面を低粘性レジンでコーティングした群の2群について比較した。その結果、最深部をグラスアイオノマーで裏層した群に、修復後臨床的不快症状として数例の冷水痛が短期にわたって認められたが、象牙質全面を低粘性レジンでコーティングした群については何ら不快症状は認められなかった。 これは、象牙質面を全面にわたってグラスアイオノマーセメント等で裏層することにより、この不快症状が防止されると考えられる。レジンインレー修復の場合には、象牙質全面を低粘性レジンでコーティング後修復したため、臨床的不快症状は認められなかった。また、18カ月後までの観察における咬耗状態としては、肉眼的に咬耗していると認められる100mumの咬耗量を示すものは認められなかった。しかし、レプリカのSEM観察によりレジンセメントの軽度の咬耗が認められ、インレー体の辺縁部においては、ポーセレン、レジンとも微小破折が散見された。インレー体の耐磨耗性は、ポーセレンでほぼエナメル質と等しく、レジンでは直接充填の耐磨耗性に等しい結果が得られた。以上より、インレー体としてはポーセレンはレジンに比べ耐磨耗性が高いことが示唆された。また、レジンセメントの物性の向上が必要であることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)