Project/Area Number |
05771682
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
今井 誠 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20223315)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | CAD / CAM / ポーセレン / 接着性レジン / 水分量 / 接着強さ / フッ酸処理 |
Research Abstract |
近年、歯科領域においてもコンピューター制御でポーセレンを切削成形するCAD/CAMシステムが開発され市販されている。しかし、現状ではポーセレンと合着材の接着強さが十分とはいえず、CAD/CAMシステム専用ポーセレンに最も適した合着技法を見出す必要があった。そこで今回は、フッ素処理後のポーセレン被着面が水にヌレやすく水分を吸着しやすい状態であることに着目し、電子式水分計(科学研究費にて購入)を用いてフッ酸処理後のポーセレンの水分量および接着強さを測定することにより、水分量が接着強さに及ぼす影響について検討を加え、下記の知見を得た。 1.乾燥条件の違いがポーセレンの水分量に及ぼす影響 ポーセレン被着面をフッ酸処理、リン酸処理後、各条件で乾燥を行い、含有水分量を測定したところ、スリ-ウェイシリンジのエヤ-ブロ-単独による乾燥より、エヤ-ブロ-とバキュームによる吸引乾燥あるいはエヤ-ブロ-とホットエヤ-による乾燥を併用した方がポーセレンの水分含有量が少なく乾燥効果が高かった。 2.乾燥条件の違いが接着強さに及ぼす影響 1.の各条件で被着面を乾燥しシランカップリング剤を塗布した後、SUS-304円柱棒と接着させ接着強さを測定した。結果は、エヤ-ブロ-のみの乾燥よりもバキュームを併用したほうが高い接着強さが得られた。しかし、ホットエヤ-による乾燥では有意差が認められなかった。 以上より、ポーセレン被着面の水分量が接着強さに大きく関与していることが示唆された。今後、さらに接着耐久性などについても検討していくつもりである。
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