Project/Area Number |
05771727
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
福永 秀樹 昭和大学, 歯学部, 助手 (50199254)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 骨内インプラント / 応力解析 / 咬合力 |
Research Abstract |
現在臨床において世界的に主流をなしているインプラントは、円柱状の骨内インプラントであり、特に純チタンを素材とするオッセオインテグレイテッドインプラントは予後が良好であるとする報告が多く見られる。私が臨床に応用しているITIボーンフィットインプラントは、そのフィクスチャー部にチタンプラズマスプレーコーティングが施され、骨との結合はより強固なものである。そのため、上部構造体に負荷される咬合圧ならびに機能圧は、インプラント体を通して骨に直接伝達される。この時生じる応力の分布は、インプラントの予後に大きな影響を持ち、骨の吸収やインプラント体の破折を生じる原因と考えられる。そこで下顎臼歯部顎堤にITIボーンフィットインプラントをフリースタンディングで植立し、金合金の上部構造体を連結した状態のモデルで有限要素法による応力解析を行った。なお、構成要素の物性値は過去の文献を参照した。 結果を以下に示す。 1.垂直(インプラント長軸)方向から荷重を加えると、インプラント体頸部の皮質骨部に応力の集中が起こり、同インプラント体内部にも応力が認められる。 2.側方から荷重を加えると、1.の結果以上に皮質骨部に顕著な応力集中が認められる。 3.海綿骨部にはほとんど応力の集中が認められない。 以上の事から、上部構造体に付与する咬合様式としては、咬合干渉を避け、インプラントの長軸方向へ咬合力が負荷するように留意し、極力側方圧を排除することが重要であると考えられる。
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