骨結合インプラント症例における食品の硬さ識別能力について
Project/Area Number |
05771733
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
高松 透浩 東京歯科大学, 助手 (20246333)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 骨結合インプラント / 硬さの識別能 / 受圧感覚 / ゴムの被圧変位特性 / 歯周組織への麻酔 |
Research Abstract |
顎骨内に挿入した人工歯根により義歯を支示させるインプラント義歯の設計基準を得るためには、骨結合インプラントの力学的特性を把握すると同時に、人工歯根周囲組織の圧感覚を把握することが必要となる。そこで、本研究においては、骨結合インプラントを装着した症例に対して、食品の硬さ識別能の調査を行なった。 インプラントと天然歯とが対合する10症例を被験対象として選定し、JIS規格による中等度のゴム硬さである30゚より70゚に至る5段階の硬さの合成ゴムブロックを試料として、硬さ識別テストを行なった。識別テストは、50゚を対照として、まず、咬合面に置かれたゴムを、1回の咬合によりその硬さを記憶させ、ついで、任意の硬さのゴムを1回咬合させ、対照ゴムに比較して被験ゴムが、「硬い」、「同じ」、「軟らかい」のいずれに感じたかを回答させた。さらに、識別能力の比較のために、対合する天然歯の歯周組織に麻酔を施した状態でのテストも実施した。 天然歯にインプラントが対合する症例の、50゚のゴムを対照とした、30゚、40゚、50゚、60゚および70゚のゴムの硬さ識別テストの平均正回答頻度は、それぞれ91%、64%、44%、60%および89%を示した。一方、インプラントに対合する天然歯に対して麻酔を施した場合の硬さ識別テストの平均正回答頻度は、それぞれ、89%、67%、35%、65%および95%を示し、両者間の識別能力にはほとんど差異が認められなかった。 したがって、中等度の硬さのゴムの硬度差の識別においては、筋および顎関節からの受圧情報が主体となっていると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)