Project/Area Number |
05771773
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
永田 昌毅 新潟大学, 歯学部, 助手 (10242439)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 唇顎口蓋裂 / exo-utero / 顔面発生 / 手術操作 / 胎仔 |
Research Abstract |
胎仔の顔面発生の機序を探るためexo-utero法を利用し、形成期の胎仔顔面に侵襲を与え、その後顔面発生への影響を観察した。 1.当初ケタラール腹腔内投与による麻酔で27匹の母獣に手術を試みたが、適正な麻酔深度の維持が難しく、母獣の術中死が2匹に見られた。手術を施した胎仔の胎齢は11日目から13日目が主で、1匹のみ胎齢14日目だった。手術操作は鋭く研いだステンレス線を羊膜腔内に刺入し胎仔顔面突起間の切開を試みたが、出血と羊水喪失のため胎仔はすべて吸収された。胎齢13日目以下の生存は子宮筋膜の開放のみ行った5胎仔に確認され、すべて正常だった。胎齢14日目に操作した1胎仔は用水喪失と腹腔内環境下でも生存したが前肢に形態異常が見られた。 2.手術操作を簡便にし、侵襲を軽減するために妊娠12日目の9匹の母獣に対し子宮弛緩薬投与を併用した。結果はケタラールとの併用により強い呼吸抑制を生じ、全ての母獣が術中あるいは術後に死亡した。 3.呼吸抑制を軽減し適正な麻酔深度を維持するために、4匹の母獣に全身麻酔薬としてネンブタールを使用し、局所麻酔薬としてキシロカインの腹壁投与を併用した。しかしいずれも術後呼吸抑制の為に死亡した。 4.子宮弛緩薬使用による呼吸抑制をなくし麻酔深度を安定するため、麻酔法を2%ハロタン吸入麻酔に変更した。27匹の母獣で麻酔死は無かった。胎 仔の出血を抑える為、電気メスの先端に取り付けた径0.1mmの銅線を羊膜腔内に刺入し胎仔顔面の小領域を凝固した。すべて胎齢11日目の胎仔に操作を施した。出血は少ないものの、凝固範囲の調節が難しく、方法を模索中である。今のところ生存率は低いが、生存した胎仔では顔面の非対称が認められ、形成初期の顔面の組織障害の影響と考えられた。 今後もひき続き手術法の改善を試み、成功率は正確性を向上させていく予定である。
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