Project/Area Number |
05771818
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
杉山 あや子 東京歯科大学, 歯科麻酔学講座, 講師 (80171180)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 高血圧症 / 循環変動 / 末梢血流 |
Research Abstract |
歯科受診患者に循環器系疾患患者は多い。当科受診の有病者のうち約80%が循環器系疾患を有し、さらにこのうち半数は高血圧症を合併している。循環器系疾患患者の歯科治療時における問題点は、いかに循環を安定させた状態で維持できるか・循環変動時の早期発見とその対処の2点にある。従ってこのような患者の歯科治療時にはモニターが不可欠であり、より簡易化されたモニターが普及しつつある。通常血圧は上腕で測定するが、同部での測定は衣服の関係から患者と術者の両者に負担の掛ることがある。そこで最近末梢血圧が着目されているが、上腕動脈の代用としての有用性には可否が問われる。上腕動脈と手首や指の末梢血圧の相違は末梢血管抵抗の影響が大きいことから末梢血管抵抗の増減を末梢血流から観察し、特に血圧変動時の末梢血流の変動を健康成人との比較から検討した。循環の最も変動する全身麻酔気管内挿管時を選択し、血圧の変動とこれに伴う末梢血流の変化を上腕血圧・末梢血圧(手首または指)・末梢血流(指尖)から観察したが、高血圧症患者に特徴的な変化はみられなかった。また高血圧症患者では患者間でもばらつきが大きく、傾向が見られなかったみられなかった。これらの原因として 1)今回高血圧症患者を重症度から分類せず1つのグループに一括した 2)常用薬の影響3)麻酔導入薬の影響が考えられる。高血圧患者の歯科治療時のモニターとして末梢血圧測定は適さないという結果を得た。但し、詳細についてはさらなる検討が必要である。
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