Project/Area Number |
05771839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
奥村 友季子 愛知学院大学, 歯学部・麻酔学講座, 助手 (10231226)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 経鼻投与 / 血管拡張薬 / ジアゼパム / 血中濃度 |
Research Abstract |
緊急時での抗けいれん薬の鼻腔内投与の効果を動物(イヌ)で行い、血中濃度、投与量を検討した。その結果を基にヒトに行うと同量ではけいれんを抑制するための有効血中濃度に達するまでに時間がかかり、増量しても血中濃度の立ち上がりに満足できる結果は得られなかった。今回は血管拡張薬の鼻腔内投与後に抗けいれん薬を投与し、血中濃度の立ち上がりが速くなるかを研究した。又抗けいれん薬を大量投与し比較した。対象は10カ月から7才の7例で、GOIsoで気管内挿管し、麻酔が安定した後に行った。まず3例にニトログリセリン(NTG)25mug/10kgを鼻腔内投与し、直後に静注用ジアゼパム(ZD)を濃縮したもの0.8mg/kgを鼻腔内投与した。結果は、2〜5分で有効血中濃度(110ng/ml以上)に達した。これはNTGを前投与しない場合と同じ結果であったため、NTGを2倍量にしたがDZの血中濃度の立ち上がりは速くならなかった。NTGの前投与なくDZを2.0mg/kgに増量すると、1〜2分で有効血中濃度に達した。しかし覚醒は呼吸抑制は無いもののかなりdrowsyであった。最高血中濃度に達する時間は1例は5分で6例は10〜20分であった。また、血圧・心拍数・SaO_2は安定していた。 まとめ:NTGを経鼻投与し血管を拡張させた後にDZを投与し血中濃度の上昇が速くなるかを研究したが変化はなかった。DZを2.0mg/kgに増量すると、血中濃度の上昇は速くなるが鎮静作用が強く残る。 DZは含まれる有機溶媒のために吸収が変化している可能性もある。
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