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ブラケットとワイヤー間の摩擦力に及ぼす抵抗荷重と矯正力の作用ポイントの影響

Research Project

Project/Area Number 05771859
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 矯正・小児・社会系歯学
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

石田 真奈美  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90223007)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsマサツ力 / 抵抗荷重 / 矯正力の作用点 / ワイヤーの張力
Research Abstract

ワイヤーとブラケット間の摩擦力は両者間の接触部分における垂直力と摩擦係数との積で表される。歯の滑走移動において見られる歯の傾斜は,歯の抵抗の大きさに対する矯正力の負荷様式の違いに加えて,ブラケットが滑走するアーチワイヤーの硬さあるいは張力が関与し,ブラケットとワイヤー間の摩擦力の大きさにも影響を及ぼすものと考えられる。また,歯の移動に対する抵抗の大きさは歯の変位によって増加する。
本研究では抵抗荷重におもりおよびコイルスプリングを用いて,歯の滑走移動(sliding movement)におけるアーチワイヤーの張りが,摩擦力あるいは牽引力とどのような関係にあるのかを検討した。また,牽引中の牽引力の変化を波形としてとらえ周波数分析を行なった。以下その結果を報告する。
1.おもりを抵抗荷重とした場合,ワイヤーの張力が小さい時には歯の長軸の傾斜が大きく牽引力も大きかった。しかし,歯の長軸のモーメントが少ない力の作用様式ではワイヤーの張力による差は認められなかった。
2.いずれの牽引方法においても三つのピークを示す周波数の分布が見られ,ワイヤーをfreeにした場合にはそのピークが右偏する傾向が見られた。また,歯の長軸が大きく傾斜し牽引力が経時的に増加する牽引方法ではきわめて低い周波数におけるピークが顕著であった。
3.コイルスプリングを抵抗にした場合,ワイヤーに張力を与えた時の歯の長軸の傾斜が小さく,牽引力が大きかった。
4.牽引力からコイルスプリングの抵抗の大きさを差し引いた摩擦力は,ワイヤーの両端を固定した時の方が大きかった。
以上のことから,牽引力を小さくするためには,ワイヤーに張力を与えて歯の傾斜を防ぐのではなく,矯正力の作用点を適正に選択し,歯の長軸の傾斜を抑え,ワイヤーのたわみを可及的に小さくすることが重要であることがわかった。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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