Project/Area Number |
05771881
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
田中 裕希子 明海大学, 歯学部, 助手 (80245167)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 現在歯数 / 成人,老人 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本調査は、埼玉県下における40歳以上の成人および老人の1765名(男性711名、女性1014名)を対象とした。調査内容は口腔診査およびアンケート調査を行った。歯の状態についてはDMFで評価し、アンケート調査では、日頃注意している点(食後の歯磨き、磨き方、野菜・果物の摂取、甘味の摂取)口腔衛生習慣について行い、「はい」と回答した者と「いいえ」と回答した者の歯の健康状態を比較した。その結果、一人平均う蝕歯数は、全般的に「はい」と回答した者が、う蝕歯数は少なく、歯科検診を受ける者で平均0.68本少なかった。次に、一人平均喪失歯数では、食後の歯磨きを行う者は、行わない者と比較して1.22本少なく、歯槽膿漏にならないように根元まで磨くと回答した者は1.99本、歯石除去、歯科検診を受ける者が1.67本少なかった。また、一人平均処置歯数では、甘い者を避けると回答した者が約1本処置歯が少なく、その他の項目では、「はい」と回答した者の方が処置歯は多く認められた。これは、自分の健康に対して意識が高いために処置歯が多いのか、またはう蝕歯が多かったためか、本調査では詳細は確認できなかった。口腔衛生習慣は、歯磨き時間と回数について調査し、一人平均DMF歯数と比較した。歯磨き時間は長くなるに従って、一人平均DMF歯数は減少する傾向を認めた。1分以上〜2分未満と4分以上〜5分未満の差は1.78本であり、5分以上、10分以上ではあまり変化は認められなかった。歯磨き回数では、回数が増加するに従い、一人平均う蝕歯数、一人平均喪失歯数および一人平均DMF歯数が減少傾向を示したが、5回、6回磨く者は逆に値が増加しており、既に悪化してしまった者がそれ以上の悪化を防ぐために歯磨き回数を増やしている可能性も考えられた。以上の結果から、生活習慣、健康行動に関する意識が高い者ほど、一人平均う蝕歯数、喪失歯数は少ないと考えられる。
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