口腔内細菌叢と歯垢に及ぼすサンフェノン^<(R)>の抑制効果について
Project/Area Number |
05771893
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大岩 利子 日本大学, 歯学部, 助手 (50213624)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 歯垢抑制 / 口腔内細菌 / 洗口 / 茶カテキン / サンフェノン^<(R)> |
Research Abstract |
緑茶抽出物からのカテキン類を含むサンフェノン^<(R)>(太陽科学社製)がglucosyltransferaseによる不溶性グルカンの合成を阻害するという。そこで今回、歯口清掃を中止した成人男子40名(平均年齢26.3歳)を対象に、二重盲検でサンフェノン^<(R)>入り洗口液とサンフェノン^<(R)>を除いた洗口液(以下対照)の2系を実施し、口腔内におけるサンフェノン^<(R)>の歯垢抑制効果と口腔内細菌の変動等について検討した。サンフェノン^<(R)>入り洗口液については対象者を4群に分けてそれぞれの群に0.05%、0.1%、0.2%、0.5%の異なる濃度のサンフェノン^<(R)>洗口液を実施した。各洗口液使用期間は3日間であり、朝、昼、夕食後の1日3回、洗口液15ccを20秒間含嗽した。洗口液使用期間終了後、唾液の摂取および上顎大臼歯頬側面から歯垢を摂取し、それぞれ唾液中の乳酸濃度および歯垢中の総細菌数と総レンサ球菌数を測定した。さらに口腔内をGC社製プロスペックにて染め出し、前歯部の口腔内写真を撮影し、歯垢付着状態の増減を歯面別で判定した。その結果、 1.歯垢付着状態は、対照に比べて、サンフェノン^<(R)>洗口液使用後の方が、歯垢付着の減少した部位が増加し、約37%の抑制効果が認められた。 2.サンフェノン^<(R)>洗口液による歯垢中の総細菌数および総レンサ球菌数はどの実験群においても減少し、特に0.05%および0.2%群においてはそれぞれ1%および5%の有意差が認められた。 3.サンフェノン^<(R)>洗口液による唾液中の乳酸濃度は各サンフェノン濃度においていずれも減少傾向を示した。 以上の結果より、サンフェノン^<(R)>の応用によって、歯垢抑制効果と口腔内細菌数の減少を認め、サンフェノン^<(R)>の有用性が示唆された。
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Report
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Research Products
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