成人不正咬合者の下顎symphysisの形態的特徴の検討
Project/Area Number |
05771901
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
福井 一美 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00227993)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 曲線解析 / symphysis / 不正咬合者 / 正常咬合者 |
Research Abstract |
研究目的:個々のsymphysisの形状に最も適合性が良く,かつ表現が比較的簡単な方法による曲線解析を行い,それを活用して正常咬合者群と不正咬合者群のsymphysisの形状の差異を検討した。 材料および方法:成人不正咬合者約1500人(1975〜1985年)のうち,下顎第一小臼歯抜歯治療群252人を選択した。そして各不正咬合群別に,ClassI群(104人),ClassII群(86人),ClassIII群(62人)とした。また,対象群として成人正常咬合者147人を選択した。 曲線解析の方法は,Y軸は下顎下縁平面の延長線によって決定し,X軸はmenton通過しY軸に対する垂線として決定する。入力方法は,Digitizer(Graphtec社 TYPE KD4300)を用いて入力し,最小二乗法によって計測値を最適な直交多項式で近似した。実測値と多項式による理論値から誤差を求め決定係数によって,最適な次数を決定した。さらに得られた曲線の,原点Me(menton)と最終点Id(infradentale)間の距離を50mmに等尺化した。等尺化された曲線のXp座標を100等分(0.5mm間隔)にして,100個のデータ(xp,yp)の出力を行った。各座標値は,パーソナルコンピューターNEC PC-9801に移し以下の解析を行った。 結果:正常咬合群と各不正咬合群の平均曲線形態の比較は,ClassI群では唇側・舌側ともに有意な差は認められなかった。一方ClassII群の形態は,下顎前歯とsymphysis形態に唇側傾斜が認められた。同様にClassIII群も、下顎前歯とsymphysis形態に著しい舌側傾斜が認められた(P<0.01)。よって,正常咬合と各不正咬合間の比較を容易にかつ総合的に把握できた。以上のことは、臨床的問題を解決する上で手がかりを与えることを確信する。 今後、関節突起の大きさやその傾斜との関連性についても明らかにしていきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
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