Project/Area Number |
05771939
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
宮岡 宏明 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (10231622)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 海洋天然物 / bacillariolide / 合成 |
Research Abstract |
海洋天然物bacillariolide IIを標的化合物とし、その全合成法の開発を目指し種々の検討を行い以下の結果を得た。 1.2-ブチン-1,4-ジオールよりエポキシアルデヒドを合成し、ビニルマグネシウムブロミドとのカップリング、酸化を経て5員環形成前駆体であるエポキシエノンを合成することに成功した。 2.1.で得たエポキシエノンにアリルフェニルスルホンとブチルリチウムより調整したアニオンを作用させたところMichael反応が進行して生成した化合物が得られたのみで、Michael反応に続く環化反応は進行しなかった。 3.L-(+)-アスコルビン酸より合成したブテノリドにヨウ化サマリウム(II)存在下1,3-ジブロモプロペンを作用させたところ20%程度の低収率ではあるがシクロペンテン環が形成されbacillariolide IIの環状部の整った化合物を得ることに成功した。 今後、2.で得たMichael付加体の分子内環化反応を行いシクロペンタン環を構築し、ラクトンの形成、側鎖の結合、官能基を整えることによりbacillariolide IIを合成する計画である。また、アリルフェニルスルホンとエポキシハライドとの結合によるシクロペンタン環の形成を経るbacillariolide IIの合成法も検討する計画である。さらに、L-(+)-アスコルビン酸より合成したブテノリドと1,3-ジブロモプロペンとのカップリングによる環形成収率の向上の検討及び環化体の酸素官能基の導入、ラクトンの形成、側鎖の結合によるbacillariolide IIの合成も検討する予定である。
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