Project/Area Number |
05771957
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
|
Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
関 俊暢 城西大学, 薬学部, 助手 (60196946)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 経皮吸収促進剤 / エタノール / 皮膚刺激 / メントール / ヘアレスラット |
Research Abstract |
1.経皮吸収促進剤を含有する基剤をヘアレスラットに適用後、放血致死させ摘出した皮膚中のFe含量を皮膚刺激の指標として用いた。その値は、促進剤未処理で0.5、完全な痂皮形成時で約5mug/cm^2であった。 2.エタノール、水、ポリエチレングリコール400(PEG)の組み合わせにより種々な刺激強度を有する基剤の調製を試みたが、それらはほとんど刺激を示さなかった。そこで全ての処方に補助促進剤としてメントールを5%添加したところ、エタノールとPEGの含有量の違いにより刺激が異なる処方が得られた。 3.In vitro皮膚刺激試験では麻酔したラットの腹部にガラスセルを固定し、各処方を種々容量(50-1000mul/cm^2)で一定時間適用した。摘出皮膚in vivo透過実験は同じ適用条件で行い、各成分の透過量を求めた。 4.エタノールの刺激を評価する上でメントールが有する皮膚刺激作用の結果に及ぼす影響を考慮する必要があるが、メントールの皮膚透過量がエタノールの透過量の1/100-1/1000であること、またそれらの値と皮膚刺激の強度の間には明確な相関は示されなかったことから、その影響は少ないものと考えた。 5.実験時間を5時間とした刺激試験および透過実験の結果から、皮膚刺激の強度には、基剤中のエタノールの量や濃度より皮膚を透過するエタノールの透過量や最高透過速度が重要な因子であることが示された。 6.エタノールの透過量と最高透過速度のどちらが重要であるかを処方と実験時間を変更して調べた結果、エタノールの最高透過速度がエタノールによる皮膚刺激の強度を決定する最も重要な因子であることが示された。 7.透過実験において塩酸モルヒネを1%共存させ、その透過を測定した結果、モルヒネ透過量とエタノールの最大透過速度の間に良好な相関が存在し、刺激と透過促進の作用の分離が困難なことが示唆された。
|