Project/Area Number |
05772024
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
医薬分子機能学
|
Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
木村 徹 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (70204980)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | エイズ / レトロウイルス / プロテアーゼ / ペプチド合成 / アフィニティークロマトグラフィー / プロテアーゼ阻害剤 |
Research Abstract |
現在、エイズウイルスプロテアーゼの特異的阻害剤は副作用の極めて少ないエイズ治療薬として使用できるのではないかと有望視されている。そこでエイズ治療薬としての特異的プロテアーゼ阻害剤の開発に役立てる為に、エイズウイルス固有のプロテアーゼの化学合成を行った。 1ペプチド鎖をtBoc型固相法により構築した。この際合成手順として我々の開発した効率的固祖合成法を用いた。また別に合成したフラグメントを使用してペプチド鎖の構築も行った。アミノ酸分析の結果より樹脂担体上でのペプチド鎖の構築はほぼ満足できるものであった。 2合成したペプチド樹脂の一部を使用してアミノ端末を延長しビオチンを結合した誘導体及びチオール基に基ずくアフィニティーラベルを結合した誘導体を合成した。 3合成したペプチド樹脂を無水フッ化水素処理により、全保護基の除去及び樹脂胆体からの脱理を行い、これをゲルろ過により精製して部分精製品を得た。この部分精製プロテアーゼは、別途合成した基質ペプチドを用いたアッセイ系において特異的でかつ強い基質分解能を有していた。 4アビジン、阻害剤またはヨウ化アセチル基を結合した固定相を使用した各種アフィニティークロマトグラフィーで精製を試みた。しかしいずれの場合も非特異的吸着による不純物の混入が著しく、十分な精製は出来なかった。これはこのプロテアーゼが疎水性の高い物質であり、水溶性に乏しい為であると考えられる。 部分誠意瀬プロテアーゼと基質ペプチドはプロテアーゼ阻害剤の活性測定に使用した。この結果の一部は第31回ペプチド化学討論会及び日本薬学会第114年会にて報告する。
|