肝内脂肪量の非侵襲的測定法の開発-ラット脂肪肝の超音波による定量的計測-
Project/Area Number |
05772055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
谷口 信行 自治医科大学, 医学部, 講師 (10245053)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 脂肪肝 / 超音波 / 脂質 / 肝 / 減衰 |
Research Abstract |
脂肪肝の周波数依存減衰値(FDA)と肝内の脂肪量との関係について知るために、実験的に作製した脂肪肝を使用し、その重症度と比較した。肝脂質量とFDA値の関係をみると、両者の間には相関係数r=0.85(p<0.0001)と強く一次相関を認めた。肝水分量と肝FDA値の検討では、両者の間に弱い負の相関(r=-0.52,p<0.01)が認められた。しかし、この相関は脂肪量とFDA値に比較し弱いものであった。脂質含有量5%未満を正常、5%以上〜12.5%未満を軽度、12.5%以上〜20%未満を中等度、20%以上を高度とすれば、軽度群0.54以上〜0.67dB/cm/MHz以下、中等度群0.68以上〜0.82dB/cm/MHz以下、高度群0.83dB/cm/MHz以上に相当する。 FDAは、組織内での超音波の減衰率を深くと中心超音波の関係により求めるものであり、従来の超音波像と異なり、定量的に計測することが可能である。 今回の結果で脂肪量とFDA値との間に強い相関が見られたことは、脂肪量の増加とともに減衰量が増加することを表すのみでなく、FDA値により肝内脂肪量を推定できると考えられる。また、正常群と異常群とは、FDA値が0.60dB/cm/MHz以上では肝内に10%以上の脂質が含まれることがわかり、脂肪肝と診断できると考えられた。 今後、この値を人の脂肪肝に応用することが可能で臨床的に使用することが可能である。
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Report
(1 results)
Research Products
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