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在日外国人の母子保健上の現状と対策に関する研究-異文化における妊産婦の適応と看護

Research Project

Project/Area Number 05772062
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Nursing
Research InstitutionSt. Luke's College of Nursing

Principal Investigator

五十嵐 尚美 (加納 尚美)  聖路加看護大学, 看護学科, 講師 (40202858)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords在日外国人 / 異文化 / 妊産婦の適応
Research Abstract

1 研究対象・調査方法
(1)茨城県在住の在日外国人1名に対して、妊娠から産褥を通して電話訪問、家庭訪問を行い、妊娠、出産、育児における身体的、心理的、社会的側面における適応状態を調べた。
(2)茨城県在住の在日外国人を夫に持つ日本人女性1名に対して、妊娠から産褥を通して電話訪問、家庭訪問を行い、妊娠、出産、育児における身体的、心理的、社会的側面における適応状態を調べた。
(3)(1)、(2)の結果を踏まえて、母子保健上の問題点を抽出し、茨城県内の医療機関の助産婦・ケースワーカー・医師・保健婦(合計4名)を対象に、聞き取り調査を行った。
2 研究結果
(1)在日外国人女性(イラン人)の適応状況
言葉のハンディが大きいが、何よりも母子保健上の相談窓口がわかりにくいこと、母国の社会システムとの間の相違が大きく、混乱が多方面にみられた。査証の期限が切れていることより、公的なサービスからは洩れていた。一方、本人は自分のこれまでのライフスタイルを保持しつつ、乳児の世話については適応していたが、上の子の小学校就学の問題に最も関心を抱いていた。
(2)在日外国人を夫に持つ日本人女性の適応状況
夫の査証が期限切れであったため、子どもの国籍、フォローアップ等の対応について混乱していた。家庭訪問での状況では、母親役割も十分に果たしきれないでいた。夫との関係も感情的なズレも生じていた。地域の保健センターからの援助も、十分に活用できていなかった。
(3)医療側の状況
ここ2〜3年の間に外国人の妊産婦が急激に増えて、これまで遭遇したことののない問題に直面していた。ケア面では、言葉や習慣の相違は、創意工夫を重ねていた。しかし、出生証明書、医療費等の対応においては行政と母子の保護との間で、試行錯誤を繰り返していた。
3 今後の展望
ケーススタディの研究結果を踏まえて、在日外国人の母子保健上の問題が多方面にわたっていることが明らかになった。現在、一般的現状を調査するために医療施設を中心にアンケート調査を進めている。それらの結果を踏まえ、母子保健システムの中での対策を検討する必要がある。また、さらにケーススタディを重ね、対象側の見た状況を明らかにし、看護の方向性を考察していく必要性がある。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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