現代日本の衣服形態の変化および着装観の変容に関する時系列的分析
Project/Area Number |
05780010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
村田 仁代 大分大学, 教育学部, 助教授 (90219931)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 現代服飾 / 衣生活 / 着装観 / 時系列的分析 / 衣服形態 |
Research Abstract |
本研究は現代の多岐化した衣生活の状況及び着装観を明らかにし、今後の展望を目指す一環として行うものである。申請者はこれまでに(1)流行動態(2)既製服等生産側の動向(3)販売側の動向(4)着用者の意識の変化の視点で、昭和初期から現在までの衣生活の諸相を分析してきた。そこで本研究では、従来の成果をより完全なものとするため、衣服の製図や写真を資料とし、ゆとり量・シルエット等のデザインの変化を年ごとに比較分析し、衣服自体の形態変化を詳細に検討する。さらに各年代の新聞や雑誌等に見られる着装意識に関する記事から、衣服形態の変化の要因を究明したい。本研究では、過去に着用されてきた衣服の形態やデザインの変化を詳細なデータ分析により時系列的に考察した。 1、資料として1960年から1991年までの衣服製作のための製図を『装苑』から収集した。申請者はすでに同時期のジャケットの製図6600点を収集した衣服形態変化と着装観の変容について分析してきた。本研究では、ジャケット以外の服種に関しても調査し、ス-ツ、ブラウス、シャツ、スカートの製図資料、写真資料および着装観に関する新聞・雑誌等の記事資料を渉猟した。 2、製図資料および写真資料に対応するため、イメージスキャナー等を利用し資料整理を行った。 3、製図よりシルエット・ゆとり量および着装観に関連深いショルダーポイント・ベースポイント・バスト・ウエスト・ヒップ等の、原形に対する付加量を抽出し、各年ごとの分析を比較するとともに、各部位間の関連性を分析した。その結果、70年代後半以降、それ以前とは衣服形態に大きな差異があることを実証できた。 4、新聞・雑誌記事の記述から、人々の着装観に関する変容とその要因を考察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)