親のパーソナリティ・養育態度・自己受容度と親子あそびのスタイルとの関連性
Project/Area Number |
05780033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Minatogawa College |
Principal Investigator |
中西 利恵 湊川女子短期大学, 児童教育学科, 助教授 (60237328)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 親子あそび / パーソナリティ / 養育態度 / 自己受容度 / 母親 / 父親 |
Research Abstract |
兵庫県M市子育て学習グループ会員の母親ならびに父親に対し,(1)親子あそびのスタイル,(2)親のパーソナリティ,(3)親の養育態度,(4)親の自己受容度,の4項目について質問紙法を用い調査をおこなったところ,60名の母親と59名の父親から回答を得た。そこで得た資料を元に,親子あそびのスタイルと親のパーソナリティ・養育態度・自己受容度との関連性について分析・検討した結果,以下の事柄が示唆された。 1.親子あそびのスタイルと親のパーソナリティ(今回の調査ではYG性格検査を実施)との間には,特に顕著な関連性はみとめられなかった。唯一,社交性において父母間に1%水準で有意な差がみられた。すなわち,からだおよびことば遊びを好む母親は父親に比べ社交的である傾向がみられた。 2.親子あそびのスタイルと親の養育態度との間では,消極的拒否型と厳格型の養育態度において5%水準で有意な差がみられた。すなわち,消極的拒否態度得点がもっとも高かったのは,からだを使ったあそびのスタイルを好む親であった。特に,父親においてその傾向が顕著であった。一方,厳格型態度得点のもっとも高かったのは,ことばを使ったあそびのスタイルを好む親であった。 3.親子あそびのスタイルと親の自己受容度に関しては,自分自身のことを中程度に受容している親はからだを使ったあそびを好む傾向にあった。 4.親子あそびのスタイルと父母別をクロスさせたところ,父親がからだを使ったあそびを好む傾向が母親のそれより有意に高い値であった(X^2=28.1741,P<0.001)。しかし,母親にもからだを使ったあそびが好まれており,この点では中西の一連の直接観察法による研究結果を支持するものであった。やはり,質問紙法による研究だけでなく,直接観察法による研究の重要性も感じられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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