学生・教職員を対象とした大学内における健康・体力増進システムの開発
Project/Area Number |
05780053
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | International Budo University |
Principal Investigator |
谷口 有子 国際武道大学, 体育学部, 講師 (80217140)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 健康・体力増進システム |
Research Abstract |
平成2〜4年度の研究において、教養課程を終了した学生、大学院生、教職員を対象とした、大学内における健康・体力増進システムを開発し、その効果を検討してきた。その内容は、形態計測と有酸素性作業能力、無酸素性作業能力の評価に基づいて運動を処方し、定期的に測定を繰り返しながらトレーニングを継続していくというものであった。その結果、処方にしたがって身体運動を実践していくことによって、有酸素性作業能力、無酸素性作業能力の向上、形態の変化、神経筋機能の改善などの効果が得られ、心理学的にもよい変化がみられることが明らかになってきた。しかしながら、これらは、最初の1ヵ月に大きな変化がみられたものの、2ヵ月目は、1ヵ月目の体力測定結果に基づいて、絶対的な運動強度を増加したにもかかわらず、大きな変化がみられなかった。これは、トレーニング効果は、体力の初期レベルが低いものほど大きく現れるという先行研究(Ecblom,1969)から考えられるように、最初の1ヵ月で体力が大きく伸びたために2ヵ月目のトレーニング効果が小さくなったと推測され、体力が向上してきた場合は、絶対的に運動強度を上げるだけでなく、相対的にも運動強度を上げる必要があることを示唆するものである。このことから、平成5年度は、初期の体力増進に引き続いて、さらに体力を効果的にアップするための健康・体力増進システムについて検討してきた。しかし、被験者に長期にわたる定期的なトレーニングを継続させることは容易ではなく、トレーニング効果を客観的に判定できるだけの十分なデータを揃えることは困難であった。そこで、今後は、アプローチの方法を変え、体力レベル別にトレーニング効果が得られる運動強度を調べることによって、長期的な身体運動によって体力レベルが向上してきた場合の有効な運動処方の手がかりとしたいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)