Project/Area Number |
05780091
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
|
Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
西 洋子 学習院大学, 文学部, 講師 (40190863)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ダンスプログラム / 肢体不自由児 |
Research Abstract |
本研究の目的は、肢体不自由児を対称としたダンス中心の運動プログラムの内容の検討と、実際にそのプログラムを実施した際の動作の変容等を具体的にとらえることであった。 プログラムはダンスの特性である主体的な創造的身体表現活動を軸に、対象児の発達段階や障害の程度を考慮して作成した。具体的には週に1回の割合で9週間継続して行うプログラムを作成し、3週間づつ「異なった動きの質」・「ミラーリング」・「作品創作」の3つの段階として設定した。プログラムの実施は、筑波大学付属桐が丘養護学校において、2年生の第3学期の授業時に行った。授業は、活動に支障をきたさない範囲で、全てVTRに収録し、特に「異なった動きの質」の3週を動作分析の対象とした。 結果として、四肢の特定の部位のみの動きから、全身的な動きへと変化する傾向が認められ、対象とした動きの質がより明確に表現されたといえる。また、1つの質に対する運動にも多くのバリエーションが認められ、動きの幅が広がったことが確認された。 ダンスを中心とした運動プログラムのような比較的自由度の高い、主体的な活動の中で、動きの多様化・洗練化がなされていくことは、定形動作に困難を伴う肢体不自由児にとっては動作の発達のための有効な1つの方法と考えられる。
|