Project/Area Number |
05780114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Kobe Women's Junior College |
Principal Investigator |
奥野 直 神戸女子短期大学, 講師 (90249483)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 運動能 / 心拍数 / 体温 / 血液量 |
Research Abstract |
本研究では、脱水負荷および輸液により血液量を変化させたラットにトレッドミル走を負荷し、その際の心拍数と体温を連続的に記録し、また走行時間を測定して循環血液量ならびに血液性状の変化と運動能との関係を明確にすることを目的とした。 約6週間のトレーニングを行ったラットは心拍数と体温を測定するためのECGおよび体温送信機(米国、データサイエンス社製)を腹腔内に慢性留置し、心拍数と体温を5秒毎に連続的に記録し、安静時と同様に運動時でも測定することが可能となった。 1)心拍数と体温の日内変動とその関係:安静状態と脱水状態(絶飲食)の24時間の心拍数と体温を測定した。ラットの日内変動として昼間(0600→1800)と夜間(1800→0600)を比較すると、心拍数は安静および脱水状態とも夜間に高い傾向を示した。また、体温の変動については、安静状態では夜間0600-1200が最も高く38.1℃、昼間の平均は36.8℃であったが、脱水状態では夜間の平均で36.8℃、昼間の平均は36.4℃と安静時に比して低下がみられた。また、心拍数の変動に対する体温の変化には約10分の遅れがあることが認められた。この体温変動から、夜間に代謝性に体温を調節することが考えられ、その結果を基に運動開始時間と運動継続時間を決定した。 2)運動能の測定:安静状態と体重の約6%の脱水状態で時速600mと900mの運動を各々30分、計60分間連続して行い、その後30分の回復をみた。その結果、心拍数は安静時、脱水時とも運動開始5分内で約20%上昇し、その後平衡状態を保ち、運動強度に比して上昇した。体温は脱水状態では時速600mの30分でDELTA0.45℃、また900mではDELTA0.6℃上昇したが、安静状態ではその上昇の程度が少なく、これは尾部からの熱放散が容易なためのものと考えられる。 次に、輸液による血液量を増加させた際の心拍数と体温の応答について検討を進めている。
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