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近代前期国語教育における江戸期「従来物」の受容関係についての研究

Research Project

Project/Area Number 05780185
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教科教育
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

母利 司朗  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (10174369)

Project Period (FY) 1993 – 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords用文章 / 漢語 / 従来物 / 作文
Research Abstract

東京大学・玉川大学・国会図書館等の所蔵資料を参考として、補助金の交付により原本購入した書簡・手習用のテキストである『用文章』類の性格を分析した。内訳は、近世末期刊行分が数点、続く明治初期に刊行されたテキストが三十点近くである。特に、明治十年頃までに刊行された近代極初期の『用文章』類の性格を分析することに主眼を置いた。その結果、近世末期の主に武家用として作られたと思われる漢語中心の往来物が、明治初期の『漢語書状案文』『漢語訳解・普通用文章』(ともに明治5刊)などの一般庶民用テキスト、また『開化小学女用文』(同12刊)などの女子用文章へもはなはだしい影響を与えていることが判明した。とりわけ、漢語を雅語ととらえたり、漢語を簡潔に意味を伝えていくにふさわしい合理的な言葉であるとみる考えが、それらのテキストによみとれることはもっとも注目すべきであろう。それはまた、たとえば「文華日に開け、童蒙婦女子も恒に漢語を口実として俗語を卑しむ」(漢語用文章・明治5刊行)というような、明治維新とそれに続く「文明開化」という理念とつよく結びつく考え方なのであろうが、その点へのよりつっこんだ考察は次の課題として残さざるをえなかった。今後は、明治初年から二十年頃までの作文教科書全体の把握を通し、今回の課題研究で問題となった「漢語」全般の詳細な分析や、女性用文章における和語と漢語の関係などを、さらに追及していきたいと考えている。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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