映像化社会における機器を用いたデザイン教材の開発研究
Project/Area Number |
05780191
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
梅田 素博 熊本大学, 教育学部, 助教授 (40213491)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ルミノグラム / 審美的感覚 / 映像機器 / 映像技法 / 発想法 / 技術的習得 / 光跡 |
Research Abstract |
本研究では、機器を用いた基礎的な映像技法であるルミノグラム(暗室で光の動いた軌跡をカメラで撮影する映像表現)をとりあげ、その作成方法を解明し、新しいデザインの教材としての有効性の考察を目的とした。 ルミノグラムは光の美しさや動きの造形性を表現する。そのための研究方法として次の3項目に分類した。 1.基の光源の形ー(1)点、(2)線、(3)面などの変化、組み合わせを実験した。 2.動かし方ー(1)素早い動き、(2)ゆるやかな動き、(3)回転、(4)ズ-ム、(5)ランダムなどを行った。 3.使用する機器ーカメラや発光装置は一般的なものを用い、フィルムは感度の異なるものも実験した。 実験の結果としては、次のようなことが解明された。 1.光源の形ー(1)点の大きさによって奥行き感やモアレなどの効果が得られた(2)楕円とその分割形の原図のパターンが最も視覚的効果があったと思われる。(3)面の原図は輝度が高いため動かし方に工夫が必要であった。 2.動かし方ー結果的には、この動かし方は効果的ではないというものはなく、原図との相関によって、美しいパターンを形成することができた。 3.機器ー超硬調のミニコピーフィルムでは、黒と白のコントラストの強いパターンが得られた。 以上のような研究の結果、多彩なパターンを創作することができた。今回はモノクロ撮影での実験であったが、今後の研究として、色彩を用いることによって、より視覚的表現も拡大すると予想される。 さらに教材の有効性としては、創作方法の開発における発想法、多くのパターンからどの様な観点で何を選択するかという審美的感覚の育成、そして映像表現の技術的習得に教育的意義があると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)