Project/Area Number |
05780337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
山下 三平 九州産業大学, 工学部・土木工学科, 講師 (50230420)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 河川環境 / 景観 / 写真投影法 / 環境イメージ / 筑後川 / 田主丸 / 子供 |
Research Abstract |
本研究では筑後川中流域に位置する田主丸町全域を対象に、「写真投影法」を適用して、住民の河川環境に対する評価と、河川の主要な視点場の特性について検討を行ない、河川の環境イメージに関する以下の結果を得た。 1.河川環境に対する評価 住民に1日かけて身近な河川環境を自由に撮影し、その評価を記録してもらった(93年8月17〜31日)。河川景観の撮影の要素を各映像から読み取り、それと評価との関係を検討した。その結果、(1)水面を全面に写すような場合は評価が否定的になること、(2)ゴミや護岸といった自然に対立するものに対して、子供は敏感に反応すること、(3)成人の場合、樹木の有無が評価の重要な要因となっていること、および(4)成人では水面と植物の割合が景観の評価に関係していること、などが明らかにされた。 2.視点場について 「写真投影法」の調査の後に、その撮影の行程すなわち視点場の移動行程と、視点場の特性を含む景観の物理的特性を追跡調査した(93年10月23〜12月17日)。 (1)田主丸では現在でも多様で頻繁な水辺体験ができるため、子供と成人の視点場の平均移動距離の差が小さいこと、(2)子供の場合は遊びの場での撮影が多いのに対して、成人の場合は日常の場の中に自然景観を体験するような撮影が多いこと、(3)河川ごとの選択頻度は、巨瀬川と筑後川が比較的高いこと、および(4)成人と子供の河川ごとの視点場選択の頻度が似通っていることなどが示された。 今後は1.と2.のと関係や、主体象までの距離や視軸の角度等と評価との関係について検討する予定である。
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