Project/Area Number |
05780434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
今井 剛 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (30242308)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | テロメラーゼ / テロメア / DNA固定化アフィニティラテックス粒子 |
Research Abstract |
テロメラーゼ構成遺伝子群の精製を行なうにあたり、実験材科としてヒトの細胞株であるHeLa細胞を用いた。HeLa細胞よりDignamらの方法を用いて粗核抽出液及び粗細胞質抽出液を作製し、テロメアDNA配列をもつ合成オリゴヌクレオチド及び基質を反応させた。その結果、全テロメアDNA伸長活性(テロメラーゼ活性)のうち約80%が粗細胞質抽出液中に検出された。そのため、粗細胞質抽出液を精製出発材料としてテロメラーゼ構成遺伝子群の精製及び単離を行なっている。しかし、テロメラーゼ構成遺伝子群は、RNAと複数のタンパク質の複合体であると推測されており、精製が困難であると考えられた。そのため、精製方法は、高効率で迅速に行なえるものでなければならない。そこで、当研究室で開発されたDNA固定化アフィニティラテックス粒子を用いてHeLa細胞粗細胞質抽出液よりテロメラーゼ構成遺伝子群の精製を試みた。しかし、テロメラーゼ構成遺伝子群が失活してしまい精製が行なえなかった。 また、テロメラーゼ構成遺伝子群の特性ついても解析を行なっている。その結果、熱(60度5分間)、硫酸アンモニウム沈殿、proteinase及びRNaseに感受性があることか判明した。即ち、テロメラーゼ構成遺伝子群は、タンパク質及びRNAを含むことが明かとなった。 現在、以下の三点を中心に研究を行なっている。第一に新たなDNA固定化アフィニティラテックス粒子の作製である。第二に、粗細胞質抽出液とDNA固定化アフィニティラテックス粒子の結合反応の条件設定の変更である。第三に出発材料の粗細胞質抽出液を他のカラムクロマトグラフィーで一度分画してからDNA固定化アフィニティラテックス粒子による精製に用いる。
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