SH3(src相同領域3)ドメインのNMRによる立体構造決定と機能部位の同定
Project/Area Number |
05780447
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
神田 大輔 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 研究員 (80186618)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ホスホリパーゼCgamma / SH3 ドメイン / Src ホモロジー3 / GRB2 / NMR / 立体構造決定 |
Research Abstract |
今年度は、ホスホリパーゼCgammaのSH3ドメインの立体構造をNMRを用いて決定し報告した.また,Protein Data Bankに1HSPのエントリ-ネ-ムで登録した.ホスホリパーゼCgammaのSH3は7本のbetaストランドからなり,N端側からbetaA-betaGと呼ぶことにする.ただし,4番目のストランドは途中でベンドしているのでbetaDとbetaD'に分ける.SH3の立体構造は,基本的に3つのbetaシートからなるが,これら3つのbetaシートをbetaI,betaII,betaIIIと呼ぶと,betaI(betaA+betaD+betaG)は3本鎖の反平行betaシートであり,N末端とC末端が存在する.このようにN末端とC末端が近接していることはSH3がドメインとして存在するのに好都合であると考えられる.betaII(betaB+betaC)は2本鎖の反平行betaシートであり,先端にループ(BCループ)が存在する.betaIII(betaD'+betaE+betaF)は3本鎖の反平行betaシートである.betaIとbetaIIIはほぼ直角に組合わさって,いわゆる"betaシートサンドイッチ構造"をとっている.これにbetaIIがおおいかぶさって,全体的にコンパクトな構造が形づくられている.betaFとbetaGの間は一巻き分の3_<10>ヘリックスが存在する.論文発表後,さらに構造計算の精密化をすすめ,ほぼ最終構造を得た.近い内に2HSPとしてProtein Data Bankに送る予定である. GRB2タンパク質のC端側のSH3ドメインの精製法を確率した.また.^<15>NラベルのSH3ドメインも調整した.このタンパク質はpH8以上でのみ安定で,溶解度も高い.しかしながら,NMR測定はpH7以下である必要があり,溶解度を保ったままpHを下げる条件を検索し,10%のDMSOを加えることにした.ただし,この条件下でもSH3ドメインは数日の半減期でランダム状態に変性してしまう.現在,構造決定に必要なNMRデータを収集中である.
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)