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DNA合成開始におけるG1サイクルの機能

Research Project

Project/Area Number 05780526
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Cell biology
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

立花 和則  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (60212031)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords細胞周期 / G1サイクリン / サイクリンD / 胞胚期 / アフリカツメガエル
Research Abstract

G1サイクリンの中で、サイクリンDは癌化との関連が予測され、特に注目されているが、組織や細胞の種類による発現の差が大きく、サイクリンDの役割を解明するためには『どのような細胞系譜の細胞でいつサイクリンDが役割を果たしているか』を明かにすることが重要である。ところが、これまでにサイクリンDについてはほ乳類の培養細胞で記載されているのみであった。本研究においては、初期発生の段階を解析するのに有効なアフリカツメガエルの卵、初期胚を実験材科として用い、まず、サイクリンDの機能するステージを明かにし、サイクリンDの機能を探るための端緒としようとした。
我々のクローン化したサイクリンD2はDlやD3と比べて広範な細胞種で発現しているとされていることから、このサイクリンD2に対する特異的な抗体を作成した。この抗体を用いた免疫沈降によって、アフリカツメガエルの卵成熟(減数分裂)過程、初期発生過程におけるサイクリンD2の動態を追跡したところ、未成熟卵ではサイクリンD2蛋白質はほとんど無く、受精後に徐々に増加し胞胚中期に顕著なピークを示し、その後、神経胚になると急激に減少することが明らかとなった。さらに、この抗体を用い、胞胚と神経胚の切片を間接蛍光抗体法で観察したところ、胞胚期の細胞の核に強いシグナルがあり、核の周辺にもあった。また、細胞数の多い動物極側にシグナルが多かった。一方、神経胚では細胞数は胞胚に比べてずっと多いが、サイクリンD2のシグナルは検出されなかった。このような胞胚期に特異的な発現の様式から、サイクリンD2は胞胚期において重要な機能を持っていると予測される。胞胚期はこの時期を境として、父性ゲノムの転写や細胞運動の開始されるところであり、細胞周期の面から見ると、GlとG2期(ギャップ期)が生じ、細胞増殖機構が劇的な転換を起こすときである。この度の我々の観察結果はこの細胞周期の転換にサイクリンD2が関与している可能性を示唆するものである。これはサイクリンDの機能を解明するための糸口となるものと予測され、胞胚期の前後でのサイクリンD2と結合する蛋白質の種類や結合の様式、活性などを追及していく必要があると考えられる。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 立花和則、岸本健雄: "サイクリンとcdc2関連キナーゼによる細胞周期の調節機構" 病理と臨床. 12. 81-88 (1994)

    • Related Report
      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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