真核生物におけるDNA複製に不可欠な遺伝子産物の生化学的機能の解析
Project/Area Number |
05780536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
三宅 早苗 東邦大学, 医学部, 助手 (00256687)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | DNA複製 / 分裂酵母 / アフリカツメガエル / MCM / nda |
Research Abstract |
研究代表者らは、分裂酵母からDNA複製に関与するndal及びnda4遺伝子を単離しており、これらの遺伝子産物はそれぞれサッカロミセス酵母のMCM2、CDC46遺伝子産物と高い相同性を持つ。nda遺伝子の機能解析のため、ndal及びnda4変異株のサプレッサー変異株の単離を行い、13株のnda4変異株のサプレッサー変異株を得た。13株は組み換え実験により2つのグループに分けられ、1株がnda4遺伝子そのものに、12株がnda4遺伝子以外の遺伝子に変異を生じていた。また、12株はすべて同じ遺伝子座に変異を生じていた。サプレッサー変異株は高温感受性であり、高温で培養すると細胞が伸長するという表現型を示す。サプレッサー遺伝子の機能を調べるため、サプレッサー変異株を相補する分裂酵母ゲノムDNA断片を単離した。相補能を持つ最小の4.4kb EcoRI断片の塩基配列を決定したところ、サプレッサー遺伝子と思われるORFが存在した。コンピューターを用いたホモロジーサーチの結果、そこから予想されるアミノ酸配列と似たアミノ酸配列を持つ蛋白質の報告は今までになく、新たにみつかった蛋白質であることが明らかとなった。 また、種々の生物種で良く保存されたアミノ酸配列に対応する合成オリゴヌクレオチドを作成し、PCR法を用いてアフリカツメガエルのnda相同遺伝子の単離を行った。得られたDNA断片の塩基配列を決定したところ、少なくとも3種のnda類似遺伝子が得られた。現在、これらの遺伝子の全長のcDNAの単離を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
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