大脳性機能代償としての異所性シナプス形成の分子的機序
Project/Area Number |
05780595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
守屋 円 金沢大学, 医学部・第2解剖, 助手 (20230162)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 画像処理 / Type1(gamma)protein kinase C / mRNA / In situ hybridization / Synaptogenesis / Cerebellum / Dendrite-rich neuropil / Critical period |
Research Abstract |
著者は申請でえられた補助金をもとに、設備を充足しコンピューターによる画像解析法をIn Situ Hybridizationに応用しS_<35>グレインの定量化システムを構築することに成功した。今回検索対象となったtype1(gamma)protein kinase C(PKC)は、神経回路網形成過程におけるsynaptogenesisならびに異所性シナプス形成に関係あることが示唆されている。しかしそのmRNAの発現量にかんして、これまで神経回路網形成の顕著な生後2週齢と成熟後マウス小脳の間で比較検索がなされてきていなかったので、まずmRNA発現の生後の経時的変化を検索することから研究を着手した。生後2週齢マウス小脳においては、予想していなかったことに、プルキンエ細胞体以外の樹状突起、とくに近位樹状突起でのPKCのmRNAの発現が著名であった。そこで、画像処理システムに更なる改善を施し、微分処理した画像と2値画像とをかさねあわせることにより、細胞体とS_<35>グレインを同時に抽出した。さらに、小脳樹状突起部に発現したmRNAをsignalとし、同顆粒層に発現しているmRNA量をbackground(Noise)に対し、S/N比をとることにより補正を加え、樹状突起部のグレインの定量化を計った。その結果、2週齢マウス小脳の樹状突起部での発現が成熟マウス小脳より3倍上昇していることを明らかにした。この結果を、NeuroReport(Rapid communication of Oxford)に報告受理された(in press)。現在リーラーマウス小脳において、検索中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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