家蚕核多角体病ウイルスゲノムの複製機構:レプリコンと宿主由来DNA結合蛋白質
Project/Area Number |
05806008
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
蚕糸・昆虫利用学
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 義文 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (60211471)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 昆虫培養細胞 / 昆虫ウイルス / 遺伝子 / 複製 / DNA結合蛋白質 |
Research Abstract |
家蚕核多角体病ウイルス(Bombyx mori nuclear polyhedrosis virus,BmNPV)のゲノムDNAの特徴の1つとして、相同性反復塩基配列(homologous region,hr)の存在が挙げられる。このhrはゲノムDNAに計5カ所、約20-30kbpの間隔で分散しているが、非構造遺伝子領域にもかかわららず、同じバキュロウイルス科に属するAutographa californica MNPV(AcMNPV)のhrと非常に相同性が高く、基本的な構造もよく似ている。BmNPV hr4は上流あるいは下流に存在する構造遺伝子から判断して、AcMNPV hr5に相当する位置に存在している。HindIII-Lフラグメント内の82.3-84.0m.u.(2150bp)をsequencingした結果、BmNPV hr4は約700bpで82.6-83.1m.u.に存在していた。hr4内には2種類の繰り返し配列が認められ、それらはEcoRIの認識部位を中心とする26bpの不完全palindrome及びadenine,thymineをclusterとする13bpのAT-rich sequenceであった。Bm-NPV hr4に存在するpalindrome,AT-rich sequenceをプローブとしてgel shift assayを行ったところ、両構造に対してBmN4細胞の核蛋白質が特異的に結合することが認められた。また、palindromeに対しては感染後24hr以降にウイルス由来の蛋白質が結合することも認められた。AcMNPV hr5において、これらの構造にはIE-1 geneの遺伝子産物が結合することしか認められておらず、宿主細胞由来の核蛋白質が結合するかどうか確認されていない。このようにBmN4細胞由来の因子が顕著にBmNPV hr4のpalindrome,AT-rich sequence構造に結合することは、hrが宿主由来の因子を利用してDNA複製等、宿主とウイルスの相互作用に大きな役割を担っていると考えられた。また、両hrにおける核蛋白質の結合様式の違いは、これらの構造が両ウイルスのhrにおいて同一な構造をとっていることから宿主細胞側によるものであると考えられた。
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Report
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Research Products
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